歯科医師の徒然日記

業界の方へは新規指導対策、算定のこと。。。一般の方へは歯科医療の裏事情等をお伝えしていきたいと思います。

恐れるべからず新規個別指導!

開業を控えている歯科医師の皆様。新規個別指導は避けて通れません。

しかし、恐れる必要はありません。

私の経験からいうと、よっぽど常識から逸脱した算定を行っていなければ、まず乗り越えられます。

多少、変な医療行為を行っていても、算定的に問題がなければ、咎められることはほぼありません。

 

・・・しかし、裏を返せば、適正な医療行為を行っていても、不正請求とみなされてしまうケースも存在するということです。

 

例えば、加圧充填を算定したが、実際には根充状態不良の場合。

これは医学的には良くないですし、算定的にも問題があります。

しかし、指導の場では、こういったケースはそれほど問題にされないです。特に、経験の浅いDrに対しては、「もっと技術を磨きましょう」程度の注意で済みます。

もちろん、全症例が不良根充であれば問題がありますが、腕に自信のある指導官でない限り、細かい技術的なことでケチをつけられることはあまりないと思います。

(※専門医等でかなりこだわりのある指導官の場合は注意が必要ですが・・・)

 

例えば、SRPを一度に10歯に対して行った場合。

SRPは1/6顎~1/4顎程度までしか一度に算定できないという暗黙のルールがあります。つまり、一度に算定できる歯牙数は最大で8本程度ということになります。

このルールを逸脱して、一度に10歯分のSRPを算定している場合は、不正請求とみなされてしまうことがあります。

実際に時間をかけて、10歯にSRPを実施していたとしても、不正請求扱いにされてしまうのです。なんだか理不尽ですが、この場合は返金の対象となってしまうことが多いです。

 

以上はほんの一例です。

新規個別指導対策の第一歩は、算定要件をしっかり学んでおくことです。根充の良しあし等の技術的側面は重視されず、算定のルールを把握しているかがポイントになってきます。

そして、敵を知ることが重要です。何を目的に指導を行うのかを理解することで、対策を練ることができます。

 まずは新規個別指導の流れを確認しましょう。

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